マイソク・物件広告 読了 9分

AIマイソク自動生成の精度を確認する方法|検証シートと記入例

AIマイソクの精度は、家賃・面積・募集条件などを確認済みの元資料と照合して確かめます。公式に確認できた3サービスの機能と、誤り・修正時間を記録する検証シート、架空の記入例を紹介します。

馬場生悦
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
AIマイソク自動生成の精度を確認する方法|検証シート付き
目次

AIマイソク自動生成の精度は、家賃・面積・募集条件などが、確認済みの元資料と一致するかで確かめます。見栄えのよさや生成時間だけでは、募集図面としてそのまま使えるかは判断できません。この記事には、自社で試すための空欄の検証シートと、誤りを記録する架空例を用意しました。

今回確認した公開資料では、共通の測定条件で各サービスを比較できる精度の数値は確認できませんでした。また、登録情報をテンプレートへ配置する「自動作成」と、生成AIを用いる処理は区別が必要です。以下は製品の実測ランキングではなく、公式に確認できた機能と検証方法の整理です。資料の確認日:2026年9月9日。

検証シートと記入例へ進む/公式に確認できた3サービスの機能を見る

公式に確認できたマイソク自動作成の機能

「マイソクを作れる」ことから「生成AIで作っている」「精度が高い」とは判断できません。提供元が説明している入力・出力の範囲を確認し、自社で必要な作業が含まれるかを見ます。

ITANDI BB:掲載物件の資料を自動作成

イタンジの2025年11月10日の発表では、ITANDI BBの掲載物件を対象に、物件資料を自動作成する機能が案内されています。この発表から確認できるのは図面の自動作成で、生成AIの利用方式や、他製品と共通条件で測った精度ではありません。出典:イタンジの物件資料自動作成に関する発表。

スペースリー:テンプレートに物件情報や画像を配置

2025年8月7日の公式発表は、物件情報、画像、間取り図を用意し、テンプレートを選んでマイソク・販売図面を作る機能を説明しています。テンプレートの編集も案内されていますが、この資料だけで生成AIによる作成だと断定はできません。出典:スペースリー「マイソク・販売図面機能」の発表。

ウルスタくん:間取り図と物件情報からマイソクを作成

ウルスタの公開操作マニュアルでは、賃貸管理の「間取り図」からテンプレートを使う方法と、登録物件から作成する方法を説明しています。間取り図と物件情報からマイソクを作り、帯のデザイン等を調整する流れです。以前の記事にあった「写真から間取りを起こす」という説明は、このマニュアルでは確認できないため削除しました。

ウルスタは当サイトの運営会社が提供する製品です。自社製品であることを理由に、他社より精度が高いとは評価していません。作成方法からツールを選びたい場合は、マイソク作成ソフト比較2026|無料・有料と作成代行も参照してください。

AIマイソクの精度を確かめる4つの手順

1. 正解にする元資料と比較条件をそろえる

最新の募集条件、所有者等に確認した物件情報、使用できる写真・間取り図を用意し、確認日を記録します。過去に人が作った図面にも誤りや古い条件が残り得るため、配布済み図面を無条件に正解にはしません。同じ物件を比べる場合は、入力資料・テンプレート・出力形式・設定を記録します。

2. 普段扱う物件と確認が難しい物件を選ぶ

まず自社が扱う賃貸・売買などの対象を決め、普段の物件に加えて、条件が長い、費用項目が多い、写真が縦長といった例を含めます。旧稿の「30件」は試行の件数例で、精度を保証する基準ではありません。少数で記録方法を試し、見つかった誤りに応じて対象を広げます。

3. 5つの項目群を元資料と照合する

項目群照合する内容
家賃・費用金額、円・万円の単位、月額・一時金の区別、敷金・礼金・管理費などの条件。
面積・間取り面積の数値と単位、間取り表記、部屋や物件の取り違え、元の間取り図との一致。
設備・募集条件設備の有無、利用条件、入居可能時期。「相談」が「可」になっていないかなど、意味の変化。
写真・レイアウト写真と物件の対応、切り抜きによる情報欠落、文字の重なり、印刷・スマホ表示での読みやすさ。
広告表示対象物件・広告媒体に応じた必要表示、取引態様や連絡先等の記載、根拠のない説明の追加。

広告表示は、不動産公正取引協議会連合会の規約・必要表示事項を使い、対象に合った一覧と照合します。この表だけで法令・規約上の確認がすべて完了するわけではありません。

4. 誤りと作業時間を別々に記録する

「誤りがあった物件数/確認した物件数」と、誤りの種類・修正内容を残します。確認できなかった項目は正解に数えず、未確認と記録してください。所要時間は生成だけでなく、入力準備・確認・修正・出力までを含めます。複数件では中央値や最短・最長も見ると、条件による負担の違いが分かります。

試した範囲で誤りが0件でも、今後の出力まで正確だと保証されたわけではありません。家賃や募集条件の誤りは公開前に直し、運用後も元資料と出力を照合する工程を残します。

台帳からの自動転記でも確認が必要な理由

旧稿の「台帳から流れるなら原理的に間違わない」という断定は修正しました。台帳の情報が古い、項目の対応付けが違う、単位の換算が違う、別の部屋を選ぶといった問題は、自動転記でも起こり得ます。

確認済みの元資料 → 登録された値 → 出力された図面の順に比べると、入力時の誤りと出力時の誤りを切り分けられます。出力だけ直して台帳を残すと、再作成で同じ誤りが戻るため、どこを修正したかも記録します。

ダウンロードして使える検証シートと記入例

AIマイソク検証シートを保存する(テキスト)

編集部が作成した空欄の記録シートです。1物件ごとに複製し、入力資料・条件・確認結果・修正時間を残せます。以下は書き方を示す架空例で、特定の製品を実測した結果ではありません。

記入例:募集条件の意味が変わっていた場合

記録欄架空の記入内容
対象・確認日テスト物件A・101号室/2026年9月9日。
正解の根拠同日確認した募集条件書。「ペット相談(小型犬1匹、承諾必要)」。
登録値と出力台帳には条件全文があるが、図面では「ペット可」だけになっていた。
判定・修正募集条件の誤り。公開前に修正。出力項目の対応と表示欄を確認し、条件全文が表示されるよう調整。
再確認図面を再作成し、条件全文が読めることを確認。確認者と使用した設定を記録。

導入判断に使う集計の読み方

同じ入力条件で試し、修正が必要な物件の件数と、作成から確認までの時間を並べます。「精度95%」のように一つの数値へまとめるより、金額の誤り1件と文字の重なり1件を分けたほうが、対処に必要な作業を判断できます。合否基準は、公開前に必要な確認と自社で負担できる修正作業から決めてください。

スマホでの表示確認は、スマホ向けマイソクの作り方にまとめています。出力ファイルを実際の送付方法で開き、文字と問い合わせ先が読めるところまで確認します。

AIマイソク自動生成の精度でよくある質問

Q. 精度が最も高いサービスはどれですか?

今回確認した公式資料だけでは順位を付けられません。同じ物件・入力条件・評価方法による比較を確認できないためです。自社で必要な項目を決め、同じ資料から作成した出力を照合してください。

Q. 必ず30件で検証する必要がありますか?

30件は件数の例で、必須条件ではありません。少数で確認方法を整えてから、自社の物件の種類や、見つかった誤りを踏まえて対象を広げます。少数の試行だけで、未検証の物件への精度を保証することはできません。

Q. 元の台帳が正しければ、確認は省けますか?

省けません。項目の対応付け、単位、選択した部屋、出力時の省略や配置も確認が必要です。正しい元資料、登録値、出力結果の3つを照合すると、修正する箇所を特定しやすくなります。

Q. 生成時間が短ければ業務も短縮できますか?

生成だけでは判断できません。入力準備、確認、修正、出力までの合計を測ります。誤りの修正に時間がかかる物件も含め、現在の作り方と同じ範囲で比べてください。

この記事の検証範囲と利益相反

この記事で行ったのは、公開された公式説明の確認と、検証用の記録シートの作成です。各製品で物件を入力して精度を実測した記事ではありません。記入例は架空であり、製品の不具合を報告するものでもありません。当サイトの運営会社が提供するウルスタを含むため、その関係を明記しています。

出典・確認した公式資料

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