令和8年度の宅建試験は2026年10月18日(日)の13時から15時までで、一般の受験者は12時30分までに入室し、持ち物は受験票、BかHBの鉛筆またはシャープペンシル、プラスチック製消しゴム、時計機能だけの腕時計の4つです。スマートウォッチと置時計は使えず、13時30分を過ぎて会場に着くと入室できません。この記事では、実施機関の一般財団法人 不動産適正取引推進機構(以下、機構)が出している令和8年度の試験案内とよくある質問で確かめた内容だけを、当日の順番に並べました。
結論(持ち物チェック表)
試験案内の「試験当日の注意事項」(第17)で持参するよう書かれている物は、次の4つです。前日の夜に、この表の上から順に机に並べておくと抜けが出ません。
| 持ち物 | 試験案内の指定 | 確認のポイント |
|---|---|---|
| 受験票 | 机上に置かなければならない物。書き込みはできません | クリーム色の圧着式はがき。合格発表(11月25日)まで捨てずに保管します |
| 鉛筆またはシャープペンシル | BかHBに限ります。これ以外で解答すると無効になります | 解答用紙はマークシートです。芯の濃さを前日に確かめます |
| 消しゴム | プラスチック製 | 鉛筆やシャープペンシルの頭に付いている消しゴムは適さないとされています |
| 腕時計 | 時計機能(時刻の確認)だけの物。スマートウォッチは不可 | 動作音のない物に限り、アラームは解除します。電波時計は使えます。置時計は使えません |
受験票が届いていない人は、これに加えて顔写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)が必要です。会場の「相談係」で本人確認を受けて、受験票を再発行してもらう手順になっています(後の章で説明します)。
当日の時間割
試験案内の「第4 試験の日時」と機構のスケジュールのページに書かれている時刻を、当日の順に並べると次のとおりです。登録講習修了者(いわゆる5問免除)は、入室と開始が10分ずつ遅くなります。
| 時刻 | 一般の受験者 | 登録講習修了者(5問免除) |
|---|---|---|
| 12時30分 | 入室(着席)の刻限 | まだ入室前でもかまいません |
| 入室刻限のすぐあと | 受験上の注意事項などの説明 | 入室刻限(12時40分)のあとに説明があります |
| 12時40分 | (試験開始前) | 入室(着席)の刻限 |
| 13時00分 | 試験開始(50問・2時間) | (開始前) |
| 13時10分 | 試験中 | 試験開始(45問・1時間50分) |
| 13時30分 | これを過ぎて会場の入口に着いた遅刻者は入室できません | 同じ |
| 15時00分 | 試験終了 | 試験終了 |
説明が始まってから試験が終わるまで、途中で退出することはできません(途中退室も同じ扱いです)。トイレは入室刻限までに済ませるよう、試験案内に書かれています。12時30分ちょうどに着く計画だと、トイレの列や会場内の移動で間に合わないことがあるので、到着の時刻は余裕を持って決めておくほうが安全です。
試験会場は、受験票に書かれています。インターネットで申し込んだ人は、8月25日以降マイページでも確認できます。会場への問い合わせや下見は禁止されているので、行き方は地図と交通機関の案内で調べます。指定された会場を変えることはできません。
持ち物(必須・使ってよい物)
試験案内の第18は、試験室に持ち込める物を3つに分けています。分け方そのものが分かりにくいので、表にまとめ直しました。
| 区分 | 具体的な物 | 注意 |
|---|---|---|
| 机上に置かなければならない物 | 受験票 | 書き込みはできません |
| 机上やひざ上に置く・手に持つ・身に着けることができる物 | BかHBの鉛筆・シャープペンシル、プラスチック製消しゴム、蛍光ペン・色鉛筆・ボールペン、鉛筆削り(使うときの音が小さい物)、定規、時計(条件あり)、ティッシュ・ウェットティッシュ(袋から出した中身だけ)、ハンカチ、タオル、目薬、携帯用の手指消毒用アルコール、メガネ、サングラス、拡大鏡、ツバがまったくない帽子、マスク、耳栓(電子製品でない物)など | 蛍光ペン・色鉛筆・ボールペンは、解答用紙へのマークに使うと無効です。試験の解答につながる文字などが書かれている物は厳禁です |
| 申込みのときに協力機関の事前許可が必要な物 | 補聴器(無線通信機能のない物)、薬、糖尿病・低血糖症などや妊娠の証明がある人の食品・飲み物など | 受験の申込みのときに許可を受けておく必要があります |
表に載っていない物は使えない、というのが試験案内の考え方です。禁止物の例として、筆箱(ペンケース)、鉛筆キャップ、シャープペンシルの芯ケース、ツバのある帽子が挙げられています。筆記用具は筆箱から出して机に並べることになるので、鉛筆は削った物を数本、シャープペンシルなら芯を入れた物を用意しておくと、試験中に困りません。
あると助かる物
- 上着やひざ掛けになる物。試験案内には、会場によっては冷暖房が入らないことがあること、換気のために窓やドアを開けることがあることが書かれ、体温を調整しやすい服装で来るよう求めています。
- 予備の鉛筆と消しゴム。試験中に筆箱から取り出すことはできないので、最初から机に出しておきます。
- ティッシュ。使えるのは袋から出した中身だけです。ポケットティッシュの袋のまま置かないようにします。
- 飲み物と軽い食べ物(試験前に口にする分)。試験室内での飲食は原則禁止です。食べる・飲むのは試験室の外で、入室刻限より前に済ませます。
使ってはいけない物
試験案内が「使用厳禁」としている物を持っていたり使ったりすると、不正行為とみなされ、受験の停止と退出を命じられます。試験案内には受験禁止の処分に当たるとも書かれています。
| 物 | 扱い | どうすればよいか |
|---|---|---|
| スマートフォン、携帯電話、スマートウォッチ、タブレット端末、イヤホンなどの無線通信機器 | 使用厳禁。無線通信機能を無効にしても使えません。時計代わりに使うこともできません | アラームを解除して電源を切り、配付される封筒に入れてのり付けし、決められた場所に置きます。のり付けしていない封筒に入れて持っていると不正行為とみなされます。電源を切れない物は持ってこないよう書かれています |
| 画面の時計表示が消える時計 | 使用厳禁 | ふだん使っている時計が該当しないか、前日までに確かめます |
| 置時計、タイマー、ストップウォッチ | 動作音がする物があるため一律不可 | 動作音のない腕時計を使います |
| 書籍(法令集・問題集・参考書など) | 試験時間中は机上に置くことも使うことも禁止 | 試験前に見ていた本は、説明が始まる前にかばんにしまいます |
| 電卓などの計算機類 | 同上 | 計算は手で行う前提で準備します |
| ノート・メモ類(紙類) | 同上。受験番号を自分で印刷した紙も含みます | 受験番号は受験票で確認します |
腕時計については、第17に「時計機能(時刻確認)のみのもの」に限るとあり、第18で「動作音のないもの」「アラームは解除すること」「電波時計は可」と補われています。スマートウォッチは、機内モードにしても使えません。ふだんスマートウォッチだけを着けている人は、時刻だけを表示する腕時計を別に用意しておく必要があります。
遅刻・途中退出・受験票のトラブル
遅刻したとき
機構のよくある質問では、遅刻した場合は会場に設けてある「相談係」に申し出てから試験室に向かうよう案内しています。13時30分を過ぎて会場の入口に着いた遅刻者は入室できません。電車の遅れなどに備えて、12時30分より前に着く計画を立てておくのが安全です。
途中で体調が悪くなったとき
説明開始後と試験時間中の途中退出は禁止です。試験案内には、試験時間中に救急車以外で会場を退出した場合は棄権者として扱い、採点しないと書かれています。体調が悪くなったら、まず試験監督員に申し出ます。体調が著しく悪い人には受験を控えるよう求める記載もあり、その場合も受験手数料は返還されません。
受験票が届かない・なくしたとき
受験票は10月2日(金)に普通郵便で発送される予定で、10月9日(金)になっても届かない場合は申込先の協力機関か機構の試験部に問い合わせるよう案内されています。受験票の再発送は行われません。届かなかった人と、なくした人は、試験当日に顔写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)を持って、会場の「相談係」に必ず立ち寄ります。本人確認のうえで、その場で受験票が再発行されます。郵便事情で届かなかったことを理由に受験手数料が返還されることはありません。
住所や氏名が変わったとき
インターネットで申し込んだ人はマイページで変更します。郵送で申し込んだ人や、マイページで直せない人は、試験当日に会場で「データ修正票」を受け取り、指示に従って提出します。合格証書は簡易書留で送られるので、引っ越しをした人は郵便局への転居届も出しておきます。
天災などで試験が実施できないとき
天災などで会場が使えない場合は、会場の変更や、10月18日の試験の中止が機構のホームページで発表されます。中止になった場合は、原則として12月20日(日)か2027年1月24日(日)のどちらか片方で再試験を行うと試験案内に書かれています。試験案内は受験日の当日も念のためホームページを確認するよう求めているので、家を出る前に機構のトップページを見ておきます。
試験時間2時間の配分の考え方(目安)
この章は実施機関の情報ではなく、時間の割り方についての一般的な目安です。どう割り振るかは、模試などで自分の解く速さを測ったうえで決めてください。
- 1問あたりの時間は約2.4分です。一般の受験者は50問を120分、登録講習修了者は45問を110分で解くので、どちらもほぼ同じになります。
- マークの確認に使う時間を、最初から取っておくのが目安です。正解は各問題とも1つだけで、2つ以上をマークしたものや判読が困難なものは正解とされません(過去の問題冊子の表紙の注意事項)。たとえば最後の10分前後をマークのずれと塗り残しの確認に充てる、という割り方が目安の一つです。
- 時刻の確認は、腕時計だけで行います。会場の時計が見える席になるとは限らないので、「何時何分に何問目まで」という区切りを、腕時計の時刻で決めておくと迷いません。
- 迷った問題はいったん先へ進む、という進め方もあります。1問に長くかけて終盤の問題を読む時間がなくなるのを防ぐためです。その場合も解答用紙にはいったん仮のマークを入れておくと、戻れなかったときに無解答になりません。
なお、合格に必要な点数は年によって変わります。機構の試験実施概況では、過去5回の一般の受験者の合格基準点は次のとおりでした。
| 年度 | 一般の受験者 | 登録講習修了者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 50問中33点 | 45問中28点 | 18.7% |
| 令和6年度 | 50問中37点 | 45問中32点 | 18.6% |
| 令和5年度 | 50問中36点 | 45問中31点 | 17.2% |
| 令和4年度 | 50問中36点 | 45問中31点 | 17.0% |
| 令和3年度(10月) | 50問中34点 | 45問中29点 | 17.9% |
この5回では33点から37点の幅がありました。令和8年度の基準点は11月25日の合格発表で示されるまで分かりません。過去の幅は事実として並べたもので、今年の点数を予想するものではありません。合格率の推移は、既存の記事「宅建の合格率の推移(令和7年度18.7%)|社員の受験支援と、登録・宅建士証の更新の手順」で扱っています。
試験のあとにやること
自己採点は、自分のマークを控えておくことから
機構は、合格発表の日に合格者の受験番号、合否判定基準、試験問題の正解番号をホームページに載せます。掲載は11月25日(水)9時30分から、令和9年度の受験申込期間の最終日17時30分までです。機構が試験問題の内容についての問い合わせに答えることはありません。
インターネットで申し込んだ人は、試験案内によると、令和8年11月26日(木)から令和9年3月31日(水)まで(いずれも予定)、マイページの「得点・解答内容画面」(仮称)で、自分の得点と各問で選んだ番号の一覧を見られる予定です。郵送で申し込んだ人は対象外です。機構のスケジュールのページでは閲覧の日時を「未定」としているので、正式な案内を待ちます。
過去の試験問題と正解番号は、機構のホームページの「過去の試験問題」のページで、昭和63年度から令和7年度まで公開されています。
合格発表は2026年11月25日(水)
合格者には、合格証書などが合格発表日に簡易書留で発送されます(当日に届くとは限りません)。不合格の人に結果の通知はありません。受験番号で確認するので、受験票は合格発表まで必ず保管します。合否や合格証書番号についての問い合わせにも、機構は答えていません。
合格したら、登録と宅建士証の手続へ
宅建試験に合格しただけでは宅地建物取引士にはなれません。試験を受けた都道府県の知事への資格登録と、宅地建物取引士証の交付を受けて、はじめて宅建士として仕事ができます。登録の要件と手順、宅建士証の更新については「宅建の合格率の推移(令和7年度18.7%)|社員の受験支援と、登録・宅建士証の更新の手順」にまとめています。
合格したあとの実務では、法令の改正を追い続けることになります。2026年に施行された改正は、「区分所有法の改正(2026年4月施行)」や「住所等変更登記の義務化(2026年4月施行)」の記事で扱っています。なお、試験の出題の根拠となる法令は、試験を行う年度の4月1日現在で施行されている規定です。
よくある質問
Q1. 5問免除(登録講習修了者)の人は、何時に行けばよいですか
登録講習修了者の入室(着席)の刻限は12時40分で、試験は13時10分から15時までの1時間50分です。一般の受験者より10分遅い時刻ですが、13時30分を過ぎて会場の入口に着くと入室できないのは同じです。
Q2. スマートウォッチを機内モードにすれば使えますか
使えません。試験案内は、スマートウォッチなどの無線通信機器を、無線通信機能を無効にした状態でも使用厳禁としています。アラームを解除して電源を切り、配付される封筒に入れてのり付けし、決められた場所に置きます。時刻の確認は、時計機能だけで動作音のない腕時計で行います。
Q3. 受験票を家に忘れたら、受験できませんか
機構のよくある質問では、受験票が届かなかった(または紛失した)ときは、試験当日に顔写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなど)を持って会場の「相談係」に必ず立ち寄るよう案内しています。家に忘れた場合も、まず身分証明書を持って相談係に申し出てください。身分証明書も持っていないときの扱いは、公表されている資料では確認できませんでした。
Q4. 試験中にトイレに行けますか
説明開始後と試験時間中の途中退出は禁止で、トイレは入室刻限までに済ませるよう試験案内に書かれています。試験時間中に救急車以外で会場を出た場合は棄権者として扱われ、採点されません。体調に不安がある人は、試験監督員の指示に従ってください。
Q5. 試験会場を下見しておいてもよいですか
試験案内では、試験会場への問い合わせや下見は固く断るとしています。会場は受験票か、インターネットで申し込んだ人はマイページで確認し、行き方は地図と交通機関の案内で調べておきます。指定された会場を変えることはできません。
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出典(本文で参照している資料)
| 本稿で使った内容 | 資料 |
|---|---|
| 試験日、入室刻限(12時30分・12時40分)と説明、試験時間、13時30分を過ぎた遅刻者の扱い、途中退出の禁止、持ち物、使える物・使えない物、時計の区分、携帯電話の封筒、飲食、受験票の発送と再発行、試験会場の確認と下見の禁止、天災時の再試験日、合格発表と掲載内容、得点等の閲覧(予定) | 一般財団法人 不動産適正取引推進機構「令和8年度 インターネット申込試験案内」(PDF) |
| 令和8年度の日程(受験票の発送10月2日、10月9日までに届かない場合の問い合わせ、試験時間、着席の時刻、途中退出の禁止、合格発表11月25日、得点閲覧の日時は未定) | 不動産適正取引推進機構「令和8年度 宅建試験スケジュール」 |
| 受験票が届かない・紛失したときの対応、遅刻したときの相談係と13時30分、試験当日の注意事項は試験案内の第17・18を参照、会場の確認時期、合格発表の掲載内容 | 不動産適正取引推進機構「宅建試験 よくある質問(FAQ)」 |
| 合格発表の日時(11月25日9時30分)、住所・氏名の変更とデータ修正票 | 不動産適正取引推進機構「宅建試験」 |
| 試験の方法(50問・四肢択一)、登録講習修了者は45問で13時10分から、出題の根拠法令は試験年度の4月1日現在、合格後の資格登録と宅建士証 | 不動産適正取引推進機構「宅建試験の概要」 |
| 過去の合格基準点と合格率(令和3年度〜令和7年度) | 不動産適正取引推進機構「試験実施概況(過去10年間)」(PDF) |
| 過去の試験問題と正解番号の公開範囲(昭和63年度〜令和7年度) | 不動産適正取引推進機構「過去の試験問題」 |
| 正解は各問題とも1つ、2つ以上の解答や判読が困難なものは正解としない(問題冊子表紙の注意事項) | 不動産適正取引推進機構「令和6年度 試験問題」(PDF) |
この記事は2026年10月10日時点の情報です。試験当日の扱いは、受験票と試験会場での試験監督員の指示が優先します。天災などで変更がある場合は機構のホームページで発表されるので、当日の朝も確認してください。